先輩からのメッセージ

発想をかたちへ 片岡 仁志

CADの経験を生かして新たなスタート

 笹谷工業がCADの経験者を募集しているという情報を、たまたま見つけたことが入社のきっかけでした。それまで畑違いの仕事(測量)をしていましたが、CADで図面を作成していた経験を生かせるのではないかと思い転職しました。
 入社してまず材料の配合や材料試験などを3カ月間経験した後、造形(砂型の製造)を半年間、次に型被せ(砂型をいったん分割して模型を取り出した後、再び型を接合する)を3カ月担当しました。入社したのが30歳頃でしたから、とにかく早く仕事を覚えたいと思っていました。約1年という短い期間でしたが、鋳造の現場をひと通り経験して、方案設計・模型製作を担当することになりました。

ものづくりの面白さと難しさを感じながら

 図面から製品をどのようにかたちづくっていくか、その方法を考えるのが方案です。模型は木型か?発泡型か?鋳込みの姿勢は?材料は?など、ひとつひとつ検討して作業仕様書を作成します。図面を3D-CADでモデリングし、模型を作り、鋳造から加工へ、かたちのないものを製品として完成させる工程の全体を考える、ものづくりの面白さが感じられる仕事と言えます。
 しかし鋳物についての幅広い知識と豊富な経験が必要な仕事でもあり、担当して4年になりますが、経験不足は否めません。鋳造の際に金属が想定外に膨らんだり、金属が冷えていくときの収縮が予想以上に大きかったり…。もちろん湯流れや凝固の解析ソフトは活用しますが、製品の形状や肉厚、材質などによって、それぞれ異なる膨張や収縮をより正確に予測するには、やはり経験が大事であると実感しています。

 3年前、北陸地域では他社に先駆けて、NC発泡模型加工機とフルモールド法を導入した際は、その立ち上げに携わりました。これによりCADデータをNC模型加工機に展開して、試作品や一品物など低コストでスピィーディーに模型製作できるようになりました。またフルモールド法は、模型の形がそのまま鋳鉄に置き換わって製品になる面白い鋳造法です。これまでの方案とは異なる考え方が必要な難しさもありますが、今後は複雑な形状や大物製品にも対応できるように、自分自身の技術を高めていきたいと思っています。

一人ひとりの考えを生かし挑戦できる

 同じ製品でも、担当する人次第で方案は異なります。自分の方案に対して、先輩から異なる意見が出ることもありますが、基本的には自分なりに考え発想したことを生かします。できれば失敗は避けたいところですが(笑)、自分の考えで失敗したのであれば、その結果を受け止めて、失敗を次に生かしていくこともできます。
 このような姿勢で仕事に取り組めるのも、笹谷工業という会社には、社員の積極的な考えや提案について、いったん認めたら自由に挑戦させてくれる環境があるからです。自分はまだまだ未熟ですが、これからもさまざまな提案に挑みながら経験を重ね、さらに前進をめざしたいと思います。

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